古民家が交流の場に カフェHOGETオープン 西海 移住相談窓口も

山崎社長(前列中央)とHOGETの設計、コンセプトづくり、運営に携わるメンバー=西海市、HOGET

 長崎県西海市内外の人々の交流や自然体験、移住などの相談窓口の役割を担う場所として、地元企業が古民家を改修して整備したカフェ「HOGET(ホゲット)」が19日、西海市西海町川内郷にオープンした。
 衣類への刺しゅうやプリント、小物づくりを手掛ける山崎マーク(同市、山崎秀平社長)が運営。カフェのほか、土産物の販売、三つの貸しスペース、Tシャツプリントなどを体験できる工房も設けた。市内の農林漁業体験民宿を取りまとめる山と海の郷さいかいの事務局も入り、観光スポットの紹介や市内の自然体験、移住などの相談も受け付ける。
 施設名は中世の煮炊き用具、滑石(かっせき)製石鍋を生産していた大瀬戸町のホゲット石鍋製作遺跡にちなんだ。工房では市内から講師を招き、ものづくりや食品づくりワークショップを定期的に開く予定。
 山崎社長(42)は「西海市の広く知られていない魅力や、地域の人がやりたいことを発信する場にしたい」。山と海の郷さいかいの事務局の橋本ゆうきさん(32)は「市内には訪れてみたいスポットが点在する。それを結ぶ場にしたい」と話している。営業時間は午前10時~午後6時。火、水曜定休。

© 株式会社長崎新聞社