ママが主役のサロン開始 壱岐・芦辺「IKINUKI」 癒やしの空間でくつろぐ

長男とカレーライスを食べる本橋さん(左から2人目)=壱岐市、いいオフィス壱岐

 子育てをする母親がリラックスする場を提供していくイベント「IKINUKI(イキヌキ)」が今月、長崎県壱岐市芦辺町で始まった。「母親が主役のコミュニティーサロン」として今後、月2回の開催を目指す。
 会場はコワーキング施設(共有施設)、いいオフィス壱岐。初回は母親や子どもら約30人が参加し、のんびりした休日を満喫した。
 移住者で3人の子育てをしているシングルマザー、本橋ひろさん(33)らが主催した。本橋さんは「ママが行く所に子どもがついて行く感覚を目指した」と明かす。移住前にも子育てサロンなどに参加していたが、子どもが他の子どもとうまく遊んでいるか気になったり、他の母親を気遣ったりして存分に心が休まることが少なかった。IKINUKIは「母親が主役のサロン」として企画。子どもたちには自由に過ごしてもらい、「子どもが迷惑を掛けないように」と他の母親に気を使わなくてもいいという空間にし、母親がくつろぎ楽しめることに主眼を置いた。
 初回、母親たちは近くの田んぼの真ん中でダンスをする「田んぼdeダンス」や、椅子でくつろぎながら読書やコーヒーを味わう「チェアリング」などで思い思いの時間を過ごした。子どもたちはフィンランド発のスポーツ「モルック」などを楽しんだ。昼食には本橋さんらが食材を寄付で集めて作ったカレーライスを振る舞った。父親の参加もあり、子どもと一緒に遊んだり食事をしたりしていた。
 本橋さんは「ママが元気であれば家族が元気になると思う。ママがほっとできる癒やしの空間づくりをしていきたい」と意気込んでいる。

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