ジャイアンツが救援右腕・ブレビアと1年契約 今年6月にTJ手術

ジャイアンツは日本時間12月22日、カージナルスからノンテンダーFAとなっていた救援右腕ジョン・ブレビアと1年契約を結んだことを発表した。「ベイエリア・ニュース・グループ」のケリー・クロウリーによると、ブレビアの年俸は80万ドル。ブレビアは今年6月にトミー・ジョン手術を受けており、来季の開幕には間に合わない可能性が極めて高い。FAまで少なくとも3年保有できるため、来季だけでなく、それ以降のシーズンも見据えた補強と言えそうだ。

現在30歳のブレビアは2011年のドラフト30巡目指名でヤンキースに入団したものの、2013年12月に解雇。その後、独立リーグを経てダイヤモンドバックスとマイナー契約を結び、2015年12月のルール5ドラフトでカージナルスに加入した。2017年にメジャーデビューして50試合で防御率2.44と好投し、2018年は45試合に登板して防御率3.20を記録。同年オフには日米野球のメジャーリーグ選抜の一員として来日した。

メジャー3年目の2019年は自己最多の66試合に登板して72回2/3を投げ、3勝4敗、13ホールド、防御率3.59、87奪三振を記録。今季はクローザー不在のカージナルスにおいて、クローザー候補の1人に挙げられていたが、春季キャンプ中断前日のオープン戦で右肘を故障した。検査の結果、内側側副靭帯を断裂していることが判明したが、すぐに手術を受けるのではなく、PRP注射による治療を受けて様子を見ることを選択。しかし、6週間後に投球練習を再開した際に痛みが再発し、トミー・ジョン手術を受けることを決断した。

リリーフ投手のため、先発投手と比較すると多少は早く復帰できると見られるが、それでもシーズン最初の数ヶ月を欠場するのは確実。サービスタイムは3年を超えたところであり、FAまで少なくともあと3年ある。ジャイアンツとしては、来季で回復具合を見極め、順調に復活するようであれば、翌年も契約を更新することになるのではないだろうか。

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