「キューバ人軍団」のWソックスが有望株・セスペデスを獲得

日本時間12月23日、メジャー通算165本塁打のヨエニス・セスペデスの異母弟として知られるヨエルキ・セスペデスがホワイトソックスと契約金200万ドルで合意したことが明らかになった。現在23歳のヨエルキは今年3月にメジャーリーグ球団と契約可能なフリーエージェント選手として公示され、メジャーリーグ公式サイトのインターナショナル・プロスペクト・ランキングで1位にランクインするなど、期待の有望株として注目を集めていた。

インターナショナル選手との契約期間は2021年1月15日(現地時間)にスタートするため、ホワイトソックスは契約期間がスタートした初日にヨエルキと正式に契約を結ぶものと見られている。この契約期間は当初、今年7月2日(現地時間)にスタートする予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって先送りされていた。

ヨエルキは2017年のワールド・ベースボール・クラシックにキューバ代表の一員として出場し、2019年6月に代表チームを離脱して亡命。バハマの居住権を獲得したことでメジャーリーグ球団と契約可能なフリーエージェント選手と認められた。すべての面で平均以上の能力を兼ね備えた5ツール・プレーヤーとして評価されており、亡命時から少なくとも15ポンド(約6.8キロ)増量してバットスピードとパワーが増したことが報じられている。

ホワイトソックスは古くからキューバ人選手とのコネクションがあり、1950年代には「5ディケード・プレーヤー」として知られるミニー・ミニョソが活躍。ホゼ・コントレラスやオーランド・ヘルナンデスといったキューバ人投手もホワイトソックスでプレーした。また、今季はキューバ人選手4人(ルイス・ロバート、ヨアン・モンカダ、ホゼ・アブレイユ、ヤスマニ・グランダル)がスタメンの1~4番を占めるというメジャーリーグ史上初の快挙も成し遂げた。

アブレイユは今季、2年連続の打点王に輝いてアメリカン・リーグのMVPに選出。ロバートは新人ながら中堅手部門でゴールドグラブ賞を受賞した。こうしたキューバ人選手の活躍もヨエルキがホワイトソックスと契約することを後押ししたに違いない。

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