「サッカー人生、過ごしてきた道は素晴らしかった」 V長崎・徳永 引退会見、出会いに感謝

現役最後の出場となった9月27日の第22節福岡戦。キャプテンマークをつけてプレーするV長崎の徳永=諫早市、トランスコスモススタジアム長崎

 今季限りで現役生活を終えるJ2、V・ファーレン長崎のDF徳永悠平(37)=雲仙市出身=が22日、オンラインの引退会見を開いて「すべて出し切った。未練はない」とサッカー人生を振り返った。J1通算386試合出場4得点、J2通算78試合出場5得点、日本代表通算9試合出場。五輪は2004年アテネ、12年ロンドンの2大会に出場した。以下、一問一答。

 -引退を意識し始めたのは。
 長崎に加入するときに3年でやめることは決めていた。すべて出し切って終わろうと。J1昇格して終わりたかったなという思いはあるけれど、すべて出し切った。

 -最終節後の引退セレモニーでは、出会いの大切さを語っていた。
 もちろん選手だったり監督、コーチ、スタッフ、本当に素晴らしい人たちばかりで、皆さんのおかげで楽しくプレーさせてもらった。直接現場で関わらなくても、応援してくださった人、サッカーをしていたからこそ出会えた人がたくさんいた。サッカーの素晴らしさを感じた。サッカーをやっていてよかった。

 -計17年間のJリーガー生活で印象に残っているシーンや試合は。
 これっていうのは選べない。すべてが素晴らしいサッカー人生。今シーズンが最後だったというのはあるし、J1昇格できなかったので、笑顔で終わりたかった思いはある。

 -心強いと思ったチームメート、手ごわいと感じた対戦選手は。
 素晴らしい選手とたくさんプレーしたし、対戦してきた。挙げることは難しい。

 -国見高で黄金期を築いた。
 高校時代は本当に苦しくて、厳しい練習も多かった。どちらかというと苦しかった思い出の方が多い。いろんな人たちに出会い、監督をはじめ、コーチにもサッカー以外の部分、人間形成の部分でお世話になった。そういう時間があったからこそここまでプレーすることができた。

 -海外挑戦やフル代表などに未練のようなものはあるか。
 未練はまったくない。歩んできたサッカー人生、過ごしてきた道は素晴らしかった。多くの人に支えてもらってプレーできて、感謝している。本当に何もない。

 -第二の人生は。
 いったんサッカーから離れることになると思う。本当にいつかまたサッカーに関わる仕事ができればいいなと思うし、あとは長崎に帰ってくることができたので、長崎のためにも貢献できる仕事をやっていきたい。

 


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