外野手不足のカブス ウエーバーでマリナーズからアービンを獲得

カブスは日本時間12月23日、ウエーバーでマリナーズからフィリップ・アービンを獲得したことを発表した。カブスはシーズン終了後にキャメロン・メイビンとビリー・ハミルトンがフリーエージェントとなり、12月上旬にカイル・シュワーバーとアルバート・アルモラJr.をノンテンダーFAとしたため、40人枠のなかに外野手がイアン・ハップとジェイソン・ヘイワードの2人だけという状況。レギュラー、控えを問わず、外野手の補強が急務となっていた。

2017年にレッズでメジャーデビューして以来、外野の準レギュラーとしてまずまずの活躍を見せてきたアービンだが、今季は開幕から19試合に出場して打率.086(35打数3安打)、OPS.324と大不振。左打者の秋山翔吾とプラトーンに近い形で起用されていたが、得意にしているはずの左腕すらほとんど打てず、8月下旬にDFAとなり、ウエーバーでマリナーズへ放出された。

マリナーズではやや持ち直したものの、それでも18試合で打率.205、OPS.622と過去3年に比べれば低調な数字。シーズントータルでは2球団合計で37試合に出場し、打率.149、0本塁打、4打点、OPS.481という自己ワーストの成績に終わった。一方、守備面では過去3年と同様に外野の3ポジションを守り、守備防御点+6をマークした昨季に続いて守備防御点+2と安定した働きを見せた。

ハップはスイッチヒッターだが、ヘイワードは左打者のため、アービンがこのままカブスの一員として来季の開幕を迎えるようであれば、ヘイワードとのプラトーンで起用される可能性が高い。また、アービンを獲得したとはいえ、まだ外野手の頭数は十分とは言えず、カブスはシュワーバーとの再契約も検討しつつ、さらなる補強に動くだろう。ただし、デービッド・ロス監督はクリス・ブライアントやニコ・ホーナーを外野で起用することを選択肢から排除しておらず、年俸総額の削減を目指していることを考えると、現有戦力のなかでやりくりしていく可能性もありそうだ。

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