「クビになる覚悟もした」復活のソフトバンク・岩崎 年俸6800万でサイン

契約を更改したソフトバンク・岩崎

ソフトバンクのセットアッパー・岩崎翔投手(31)が23日、ペイペイドームで契約更改に臨み、700万ダウンの年俸6800万円でサインした。

今季はシーズン序盤こそ打ち込まれ二軍落ちとなったものの、10月に一軍上がってからは、かつて最優秀中継ぎ賞に輝いた本領を発揮。ポストシーズンを含めて大車輪の活躍だった。

一軍復帰するまでは「正直辞めようとか、引き際なのかなって考えを持つところまでいきました。クビになる覚悟もした。そのくらいどん底まで落ちたのかなと思います」と振り返る。

そんな中で「9月に入って投球フォームを変えてからが大きかったかなと思う」。今季限りで退団した久保二軍投手コーチのアドバイスを受けて投球フォームの改造に着手したことが契機になったという。

「僕の場合、横振りになって押し出すのが悪い形だった。まず上から叩けるように。身長がある分、角度を生かさないと打者にとって嫌じゃないと言われました」

その結果、見違えるように感覚が良くなった。「見ているチームメートやファームの人も、岩崎やばいんじゃないかと絶対に思っていたと思う。それが同じシーズンの中で3か月後に全く違う形で変われた。奇跡に近いんじゃないかなと思う」。

来季に向けた手応えもつかんでいる。「今までより余計にトレーニングしています。ゴルフが好きだったから、オフにしているタイプだったんですけど、めちゃくちゃ少なくしている。トレーニングが楽しくなってきた」と笑顔を浮かべた。
(金額は推定)

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