「温泉が一番の決め手です」鷹・柳田2021年は佐賀・嬉野で始動 ロッテ・安田も参加

ロッテ・安田と自主トレを行うソフトバンク・柳田

今季パ・リーグMVPに輝いたソフトバンクの柳田悠岐外野手(32)が23日、福岡市内の球団事務所で契約を更改した。

昨オフ変動制の7年契約を結び、来季が2年目となる年俸は4000万円アップの6億1000万円プラス出来高。2002年の巨人・松井秀喜の日本人野手最高年俸に並んだ。「球団からは『よくやってくれた』と言っていただき、シーズンの数字を評価してもらった」と晴れやかな表情だった。

今季は119試合に出場して打率3割4分2厘、29本塁打、86打点と主要打撃部門いずれもリーグトップ3に入る好成績で、最多安打のタイトルを獲得。球界の顔でもある32歳は「今年は(コロナ禍で)ファンの皆さんのためにテレビ越しでもいいプレーを見せたかった。すごくいい1年になった」と使命感を漂わせた。今季最終戦は11月25日だったが、12月に入ると同時に来季へ向けて始動。143試合想定で「本塁打の最低ラインはキャリアハイ」と、2018年の36本塁打を超える自己最多本塁打の更新を掲げた。

プロ11年目は、九州有数の温泉地からスタートする。1月上旬からロッテ・安田らを引き連れて行う自主トレの拠点とするのは佐賀・嬉野。「本当に温泉が一番の決め手です」。トレーナー帯同が難しい自主トレ。「マッサージがなくても回復できる。体にはすごくいい」。オフは下半身強化が最大の目的ゆえに「ランニングがすごく大事。足もパンパンになる。温泉に漬かって、また練習という感じです」と、柳田式トレには打ってつけのサイクルが整いそうだ。

慈善活動にもより積極的な姿勢を見せた。「困っている人はすごくいるんで。たくさん給料をいただいている。もっとしなきゃいけない」。現在行っている本塁打数に応じた2つの寄付に加えて、さらに活動規模を広げていく考えだ。「モチベーションに変えてもっと打ちたい」。来季も大暴れの予感だ。
(金額は推定)

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