舞台「劇団4ドル50セントとろりえの年末」(23~29日、中目黒キンケロ・シアター)の最終リハーサルが23日に行われ、出演者たちが意気込みを語った。
秋元康氏がプロデュースする「劇団4ドル50セント」は、さまざまな劇団や演劇ユニットとコラボして舞台を上演している。今回は〝おんなのこにやさしい〟をコンセプトに掲げる「演劇ユニットろりえ」とコラボして、「こたつチーム」と「みかんチーム」にわかれて女性同士の恋愛のなかで生じる葛藤を描いている。
新旧の〝彼女〟の狭間で葛藤する女性を演じたこたつチームの仲美海(19)は「好きな人がいるのに、ほかに好きな人ができるって、恋愛は疲れますよね…」とポツリ。一方、みかんチームで同じ役を演じた前田悠雅(22)は「女性同士の恋愛とはいえレズビアンに切り込んだものではなく、見た人に共感してもらえると思う」と話すと、さらに共演者との間で「役を超えた感情が芽生えそうな瞬間が何回かありました」と、赤裸々に告白する場面もあった。
舞台はできうる限りの新型コロナウイルス感染対策を施して行われる。「劇団4ドル50セント」としては今年1月以来の舞台になるが、前田は「この状況でチケットを売ることがすごく大変なのを実感しました。命がけで来てくれたお客さんのためにいい公演にしたい!」。29日の千秋楽まで全力投球することを誓った。