石木ダム事業 公開討論会を 県に市民団体申し入れ

 長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業を巡り、反対する市民団体「石木川の清流とホタルを守る市民の会」のメンバー6人が23日、県庁を訪れ、工事を中断して反対住民との公開討論会を開くよう求める申し入れ書を中村法道知事宛てに提出した。
 浦瀬俊郎県河川課長らが対応した。長崎市民を中心に約200人でつくる同団体は1月から11月まで5回、長崎市浜町のアーケードで石木ダムの必要性を問うシールアンケートを実施。回答した1106人のうち約9割の1015人が「不要」と答えたという。申し入れ書では「県民の意識と県の主張に大きな乖離(かいり)が生じている」と指摘。住民との真摯(しんし)な話し合いを求めた。
 浦瀬課長は「知事に伝える。地元住民との話し合いを実現できるよう努力したい」と答えた。

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