町を光で笑顔に コロナ収束や家族の幸せ サンタに願う 長与の自治会、イルミ呼び掛け

家庭にともるイルミネーション=長与町まなび野3丁目

 町を明るく、笑顔に―。長崎県西彼長与町まなび野3丁目の「まなび野東自治会」(約320世帯)は、自宅にイルミネーションを飾ってもらうライトアップキャンペーンに取り組んでいる。温かい光が住宅街に点々とともり、自治会集会所にはクリスマスの願い事が飾られた。25日まで。

 新型コロナウイルス感染防止のため、夏祭りをはじめ、クリスマス会やもちつき大会など自治会行事が相次いで中止となった。コロナに振り回された1年の終わりに、飾る人も見る人も笑顔になれるようにと自治会役員らが企画。デザインや大きさに関係なく、点灯した家庭には町内で使える商品券2千円分を贈る。
 22日夜は庭や窓際を飾ったり、家の壁面にプロジェクションマッピングを施したりする家が三十数世帯。集会所の電飾には事前に配った「願い事カード」が並び、「早くコロナがなくなりますように」など家族の健康や幸せを願う言葉が目立った。
 東日本大震災の年にイルミネーションを取りやめて以来、10年ぶりに庭を飾った堤三千代さん(61)は「コロナで沈みがちな今年は元々出そうと考えていて、自治会の企画を知った。見る人が少しでも癒やされれば」と目を細めた。願い事を飾った女性(39)は「密にならず、家族単位で楽しめて新鮮」と話した。

イルミネーションに飾り付けたサンタへの願い事

© 株式会社長崎新聞社