リンドーアのトレードに右腕・カラスコが含まれる可能性も

インディアンスのスター遊撃手フランシスコ・リンドーアはチームの財政事情により、今オフ中にトレードで放出されることが確実視されている。インディアンスは対価としてトップ・プロスペクトやメジャーでプレーする準備の整った若手選手を獲得することを望んでおり、トレード実現のためにあらゆる方法が模索されている。昨オフ、レッドソックスがムーキー・ベッツとデービッド・プライスをセットで放出したように、先発右腕のカルロス・カラスコがトレードに含まれる可能性もあるようだ。

メジャーリーグ公式サイトでインディアンスの番記者を務めるマンディ・ベルは、インディアンスがリンドーアとカラスコをセットで放出する可能性について「インディアンスの財政事情を考慮すれば、それが実現しても決して驚かない」と述べている。現時点ではあくまでも可能性の話に過ぎないが、レッドソックスがベッツとプライスをドジャースへ放出したときのような大型トレードへ発展する可能性もゼロではない。

リンドーアが来季終了後にフリーエージェントとなる一方、カラスコは少なくとも2022年、最大で2023年まで契約が残っている。2021年と2022年の年俸は1200万ドル、2023年のオプションは1400万ドルと高額ではないため、今季リーグ7位の防御率2.91をマークした先発右腕の獲得に興味を示すチームは少なくないはずだ。もちろん、リンドーアとカラスコをセットで引き受けるチームは限られるため、インディアンスのフロント陣の手腕が問われることになる。

もしリンドーアとカラスコの放出に成功すれば、インディアンスではホゼ・ラミレスがチーム最高年俸(940万ドル)となる。サイ・ヤング賞のシェーン・ビーバーを中心に投手陣が充実している一方、打線の得点力不足は深刻。リンドーア(とカラスコ)の放出によって浮いた資金を使い、予算の範囲内で打線の強化を進めていくことになりそうだ。

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