【有馬記念】オーソリティの〝有馬濃度〟かなりのもの

【有馬記念(日曜=27日、中山芝内2500メートル)血統調査】青葉賞を快勝しながら、骨折のため日本ダービー出走はならなかったオーソリティ。復帰戦となったアルゼンチン共和国杯では3歳馬として、ただ一頭参戦で古馬勢を一蹴してみせた。今回は2度目のGⅠ挑戦になるが、55キロの斤量は魅力だ。

母ロザリンド(父シンボリクリスエス)は6戦未勝利に終わったが、日米オークスを制し、桜花賞でも2着になったシーザリオの娘という良血馬。エピファネイア(菊花賞、ジャパンC)の全妹、リオンディーズ(朝日杯FS)、サートゥルナーリア(ホープフルS、皐月賞、有馬記念2着)の半姉になる。

エピファネイアは種牡馬として初年度産駒から3冠牝馬のデアリングタクトを出し、先日この世を去ったシンボリクリスエスの最良後継種牡馬の地位を確立。血の確かさを証明している。

ロザリンドは繁殖としては初年度産駒のアーデンフォレスト(父ルーラーシップ)が新発田城特別など、ここまで9戦3勝で順調に出世。オーソリティは2番子になる。

曽祖母キロフプリミエールは米GⅢラトガーズHなど愛米5勝。産駒に豪GⅢBRCドゥームベンロージズS2着のサバンナズチョイスがいる。

オーソリティの父は3冠馬にして11、13年の有馬記念勝ち馬オルフェーヴル。さらに母の父が02、03年を連覇したシンボリクリスエスで、叔父が昨年の2着馬サートゥルナーリアとくれば、有馬記念の血中濃度はかなりのものだ。

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