出前館が売上続伸 加盟店の増加やデリバリーニーズの高まりで

 新型コロナで在宅勤務の広がりなど、デリバリーのニーズが高まっている。(株)出前館(TSR企業コード:571655947、渋谷区、JASDAQ)は、2020年9-11月(連結)の売上高が前年同期から132.7%増の42億2800万円だった。CM効果で認知度も上昇、10月には「マクドナルド」がサービスを本格導入した。ただ、経費がかさみ、赤字が続いている。

 飲食店は、新型コロナの影響で営業時間の短縮に加え、飲み会や会食の需要も減少している。販売機会を増やすため、出前館などに加盟する店舗が増えているようだ。

 12月24日、発表した2020年9-11月(連結)の売上高42億2800万円(前年同期比132.7%増)、営業利益31億9400万円の赤字(前年同期2億1000万円の赤字)、純利益35億4300万円の赤字(同2億2000万円の赤字)だった。
 2021年8月期(通期、連結)の業績予想は据え置き、売上高280億円(前年比171.7%増)、営業利益130億円の赤字、純利益も130億円の赤字を計画している。中期経営計画では、2023年8月期に売上高970億円、営業黒字に転換を見込んでいる。

 出前館は2020年3月、LINE(株)(TSR企業コード:294357734、新宿区、東証1部、12月29日上場廃止予定)と資本提携している。LINEは、ソフトバンク傘下のZホールディングス(株)(TSR企業コード:293183228、千代田区、東証1部)と経営統合を進めている。

でまえかん

‌出前館のアプリ(TSR撮影)

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