実店舗の集客対策に向けた提案商材を探す人が多数来場 @住宅・ビル・施設Week 住宅・ビル・施設など建築業界の専門展

展示会名:住宅・ビル・施設Week 2020
会期:2020年12月2日(水)~12月4日(金)
会場:東京ビッグサイト 南展示棟
主催者:リード エグジビション ジャパン
出展者数:380社
来場者数:1万5911人
出展者層:高機能建材、IoT住宅設備、ビル設備・ビル向けIoT、照明システム、リノベーション技術、防犯・防災設備
来場者層:ハウスメーカー、工務店、ゼネコン・サブコン、設計事務所、デベロッパー、自治体・施設オーナー、ビルオーナー・管理会社、マンション管理会社・組合
構成展:第5回 高性能 建材・住設 EXPO、第5回 スマートビルディング EXPO、第3回 AI・スマート住宅 EXPO、第3回 施設リノベーション EXPO、第2回 工務店支援 EXPO、第1回 不動産テックEXPO

住宅・ビル・施設など建築業界の専門展「住宅・ビル・施設Week」には、建築、不動産業界関係者が、来店者数が減ったテナントに、感染症や集客対策として提案する材料を求めて集まった。他の展示会が中止となり新たな営業機会を求めて出展した企業も多く、幅広い産業で集客が課題になっている様子が浮き彫りになった。

▲来場者数は、9月にインテックス大阪で開催された関西版とほぼ同じだった

光触媒を使ったコーティング技術を展示したラッキー工芸(兵庫県姫路市)は、営業再開を目指す飲食店から「パーテーションを置くだけでは客は来ない」と言われ、店舗全体の感染症対策を実現する商材を扱うようになった。会場では、デベロッパー、設計事務所、ゼネコン関係者ら、300人以上が集まった。「通常の取引先は大手飲食チェーンが大半。建設系と接点を持てたのは収穫。本業の看板製作にもつなげたい」(稲村幸成さん)

感染症に対する加湿の有効性をアピールした空調機器メーカーのユーキャン(東京都八王子市)には、設備業者やデベロッパーに加え、ビルオーナーや病院などの施設所有者が集まった。空調機器の展示会「HVAC&R JAPAN」が中止となったため初出展したが、施設所有者と接点を持ったのは今回が初めてだ。「新しい人と出会えてよかった。来場者が途切れず、加湿に対する関心の高さを感じることができた」(佐藤祐介さん)

▲今回初出展した、I&S(東京都板橋区)のブース

LED機器を展示したI&S(東京都板橋区)には、ゼネコン、サブコンといった大手建設業の関係者が集まった。通常は現場施工を担う工務店や内装工事関係者との取引が多い。これまでは「サイン&ディスプレイショウ」など内装、サイン関連の展示会に出展しており、初出展だったが、大手との接点に手応えを感じていた。「来店者数が減少した飲食店から、照明で他店より目立ちたいという要望を受ける機会が増えている」(堀口大介さん)

会場で多くの来場者を集めたのは、外壁点検に使用するドローンアプリを展示したCLUE(東京都品川区)だ。会期中1000件程度のリード情報を獲得した。建設業界の業務効率化、省人化に対する関心の高さは相変わらずのようだ。


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