【U―23日本代表候補】選手たちが意識する三笘薫の存在 MF相馬勇紀「僕と薫の特徴は違う」

オンライン取材に応じたMF相馬勇紀

サッカーのU―23日本代表合宿でJ1川崎のMF三笘薫(23)を意識する声が多く聞かれている。

今季の三笘は、大卒1年目から新人最多ゴール記録に並ぶ13得点をマークするなど、クラブのリーグ優勝に大きく貢献。来夏の東京五輪代表だけでなく、A代表入りも現実味を帯びてきた。

しかし、川崎が27日に天皇杯を控えていることから、今回の合宿に三笘は招集されていない。それでも、合宿のメンバーは三笘の活躍ぶりに刺激を受けており、MF相馬勇紀(22=名古屋)は「今年は名前を出すと薫を筆頭に、本当にJリーグで活躍する選手が増えている」と危機感をのぞかせた上で「さっき薫の名前を出したが、僕と薫の特徴は違うと思うし、みんな特徴が違う選手がいると思う。結果にはリスペクトを持ちながらも、僕には僕の良さがあると思うので、それを還元して自分の結果につなげることが大事になってくる」と目をぎらつかせた。

三笘と筑波大でチームメイトだったMF高嶺朋樹(22=札幌)も「同期の活躍はもちろんうれしい」と話す一方で「五輪は遠い存在だったが、今年はJリーグを経験してそう遠くない存在だと感じた。今回呼ばれて五輪への思いは強くなったが、1日1日できることをやった結果、東京五輪へのステップを踏めたらいい」とさらなる飛躍を誓った。

東京五輪が1年延期になったからこそ、生まれた激しいメンバー入り争い。三笘に負けじと、若武者たちのサバイバルは続く。

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