【ブラインドサッカー】メダル獲得へ他競技とコラボ「ブラサカの世界だけを見ていては日本は勝てない」

取材に応じた高田敏志監督(日本ブラインドサッカー協会 提供)

東京パラリンピックでの活躍が期待されるブラインドサッカー日本代表は、他競技とのコラボでさらなるレベルアップを図っている。

新型コロナウイルス禍による自粛期間中は十分な練習を積めなかったが、6月10日に活動を再開。週2、3日のトレーニングと月1回の合宿を行う中で、10月の体力測定では大半の選手が過去最高の数値を記録するなど、東京パラリンピックの1年延期によって生まれた時間を有効活用。高田敏志監督(53)も「トレーニングの成果」と手応えを口にした。

しかし、現時点で今後の大会の見通しが立っていないことから「試合の機会がないことが苦しいところ」と本音をこぼす場面も見られた。

とはいえ、本番が約8か月後に迫っていることから「ブラサカの世界だけを見ていては日本は勝てない」とラグビー日本代表、サッカー日本代表に着目。チームの強化策、コンディショニング等のノウハウを参考にしているという。

来夏がブラインドサッカー界にとって勝負の1年になることは間違いない。悲願のメダル獲得へ、自らの力で道を切り開いていく覚悟だ。

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