中華航空が貨物便再開 台北―那覇、コロナ禍で276日ぶり

 台湾の中華航空は25日に、台北と那覇空港間で貨物便を運航する。旅客機を使って貨物のみを運ぶ。同社にとって、276日ぶりの那覇空港への運航となる。旅客便の再開は依然として未定だが、貨物便については年明け1月以降も、週に1~2便の定期運航を検討している。 新型コロナウイルスの影響で沖縄に就航していた海外路線が3月に全て運休して以来、海外の航空会社による運航は初めて。

 中華航空沖縄支店那覇空港所の早﨑秀華所長、台北駐日経済文化代表処那覇分処の范振國処長らが24日、運航に先立って玉城デニー知事を訪ねた。

 中華航空はこれまで、台湾と沖縄の間で週24便の旅客便を運航し、旅客機の貨物スペースを使って貨物を運んでいた。新型コロナの感染拡大に伴う渡航規制の影響で、3月23日を最後に沖縄路線は全便運休していた。早﨑所長は「(運航再開を)実現できたことは喜ばしい」と話した。

 那覇空港を発着する国際旅客便は3月24日に全便が運休となった。県内の輸出事業者などは東京経由で国際貨物を送っている。直航便よりも時間がかかるため、生鮮品の鮮度が落ちるなどの課題がある。

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