Rソックスが二塁手としてセミエンの獲得に動く可能性も

2019年のアメリカン・リーグMVP投票で3位にランクインしたマーカス・セミエンは今オフのフリーエージェント市場においてベストの遊撃手と言われている。しかし、1年後のオフシーズンの遊撃手市場が豊作なこともあり、今オフ遊撃手補強に積極的なチームはそれほど多くない。そんななか、「ジ・アスレチック」のピーター・ギャモンズによると、レッドソックスはここ数年固定できていない二塁のレギュラー候補としてセミエンの獲得を検討しているようだ。

レッドソックスは正遊撃手ザンダー・ボガーツをトレードで放出する可能性が取り沙汰されているものの、現時点ではレッドソックスにボガーツ放出の意思はないと見られる。また、三塁にはラファエル・デバースがいるため、レッドソックスがセミエンを獲得する場合、正二塁手として起用することになるだろう。セミエンはホワイトソックス時代の2013~14年に二塁手として29試合(うちスタメン26試合)に出場しているものの、アスレチックスでの6年間では遊撃以外のポジションを1度も守っていない。

レッドソックスでは2000年代後半からダスティン・ペドロイアが不動の正二塁手として活躍してきたが、2010年代後半から故障に悩まされるシーズンが続いており、2015年以降の6シーズンでペドロイアが規定打席に到達したのは1度だけ。2018年は3試合、2019年は6試合しか出場できず、今季も左膝の故障が完治せず全休となった。6年8500万ドルの契約は来季まで残っているが、現役引退の可能性も報じられている。

レッドソックスはペドロイア不在のあいだ、エドゥアルド・ヌニェス、ブロック・ホルト、ホゼ・ペラザ、マイケル・チェイビスらを二塁で起用してきたが、誰1人として完全なレギュラー定着には至らず。二塁はチームの穴の1つとなっている。その課題を解消すべく、2015年から5年連続2ケタ本塁打&2ケタ盗塁をマークした遊撃手の獲得に動くのだろうか。

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