宇久メガソーラー計画「事業者説明不足」 住民団体が意見書 佐世保市の関与要望

前川副部長に意見書を手渡す佐々木会長(左)=佐世保市高砂町、市中央保健福祉センター

 長崎県佐世保市宇久島の住民団体「宇久島の生活を守る会」は24日、島で計画される国内最大級の大規模太陽光発電所(メガソーラー)の事業者から島民への説明が不足し、理解が深まらないまま事業が進んでいるなどと指摘する意見書を市に提出した。
 意見書は朝長則男市長宛て。事業者が、島民の生活環境の保障などを十分に説明していないと問題視。一方、事業関係者が計画への賛同を求める署名活動を島内で始めているとし「推進と反対の対立を顕著化させる」と懸念した。
 意見書を提出した同会の佐々木浄榮会長は「市が島民と事業者の間に立ち、積極的に関わりながら不安を取り除いてほしい」と要望。来年1月までに回答するよう求めた。
 前川直也市企画部副部長は事業者と住民代表らでつくる「安全防犯等協議会」で対応を話し合うべきだとし、「市は協議会の顧問になっている。まずは協議会でみなさんの意見が集約されるよう考えたい」と述べた。メガソーラーは九電工(福岡市)などが計画。本年度中に着工する予定。

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