おせち料理の二の重に詰める縁起物!海老や鯛に込められた願いとは?

師走を迎え、新しい年まであとわずか。新年に向けての最大の準備といえば、やっぱり「おせち料理」ではないでしょうか。自宅で手作りしたものを食べる人や、高級おせちをお取り寄せして楽しむ人などさまざまですが、おせちの具材一つ一つにも意味があるのをご存じですか?毎年何気なく食べているおせちですが、具材一つ一つの意味を知ってよりおいしくいただきたいものですよね。今回は、二の重に入っている具材についてご紹介します。

重箱の二段目「二の重」に詰める料理とは?

おせち料理は、一般的に重箱に詰められています。お重を重ねることは、「めでたさを重ねる」という意味があり、重ねた時に1番上にくるのが「一の重」、その下につづくのが、「ニの重」「三の重」と呼ばれています。本来は四段重(五段重という説もあり)が正式なものでしたが、現代は、三段重が多いようです。

重箱の二段目の「二の重」。こちらには、縁起のいい海の幸を中心とした焼き物や、酢の物を詰めていきます。

縁起を担ぐ海の幸や酢の物

二の重は焼き物料理が中心です。縁起が良いとされる、海老や鯛、ぶりなどの海の幸の焼き物を詰めます。メイン料理を詰めるお重になるので、一つ一つの具材の量を多くする方が、ボリュームもあり食べ応えがあって良いでしょう。海の幸の焼き物や酢の物のほかに、焼いた肉やフライ物を入れる場合も二の重に入れます。

ぶり

ぶりは出世魚といわれていることから、出世を願う意味があります。

海老

海老の“曲がった腰”にちなみ、腰が曲がるまで長生きできるように、と長寿を願っています。

「めでたい」との語呂合わせで、ハレの日には欠かせない魚です。

紅白なます

配色が紅白でめでたく、祝いの水引をイメージしており、お祝いを意味します。

おせち料理のメインでもある二の重は、海の幸が入ることでぐっと華やかになりますね。縁起を担いだ食材で、新しく迎える年が明るく素晴らしいものになりますように。

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