残留か移籍か…ビジャレアルで燻る久保が出す答えは…

ビジャレアルの日本代表MF久保建英の去就を巡り、レアル・マドリードやビジャレアルは頭を抱える事態に苛まれている。

今夏にオファーが殺到した後、レアルは久保の移籍先としてビジャレアルを選択。両クラブ会長の良好な関係、経済的な提案、そしてフェルナンド・ロッチ会長とウナイ・エメリ監督の存在が、久保の加入を後押しした。ビジャレアルがサラリーと手数料を含めた250万ユーロ(約3億1250万円)、さらに250万ユーロのボーナスを支払う事で久保はデ・ラ・セラミカに到着。ロッチ会長は、クラブがローン契約でここまで高額な報酬を支払うのは異例だと説明している。

しかし久保の挑戦は計画通りにはいかなかった。UEFAヨーロッパリーグのグループステージでは5試合1ゴール3アシストと活躍したが、得意の右サイドでプレーしたのは1試合のみ。その後はプレー機会が減少していき、リーグ直近2試合ではついにピッチに立つことはなかった。さらに中盤の主力だったビセンテ・イボーラが膝の負傷で今シーズン絶望となり、ビジャレアルは今冬補強が必須に。代役確保に向けEU圏外枠を解放するため、久保を放出する噂も流れている。

一方久保も出場機会を得るためあらゆる可能性を模索してるが、海外移籍ではなくスペイン国内でプレーできるクラブを模索している模様。ただしラ・リーガのクラブは厳しい財政制限の中でのやり繰りを強いられており、EC圏外枠が埋まっているチームがほとんど。条件に当てはまるのはフィジカルを活かしたハードワークを主体とするヘタフェぐらいで、久保は大きな岐路に立たされている。

久保は残留を選ぶか。それとも…※写真 Quality Sport Images

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