石原さとみ「見守って下さった」 なかにしさん原作「てるてる家族」でヒロイン

石原さとみ

23日に心筋梗塞のため82歳で亡くなったなかにし礼さんの訃報を受け、なかにしさんが原作を書いた、2003年度下半期のNHK連続テレビ小説「てるてる家族」でヒロインを務めた女優の石原さとみ(34)が所属事務所を通じて、追悼コメントを発表した。

「てるてる家族」が連ドラ初主演だった石原。

「撮影当時、お会いした際には『関西弁上手だね』と激励してくださり、何もわからない新人の私の努力や不安を察して下さいました。ダンディなおじさまに緊張もしましたが、とにかく優しく笑って見守ってくださっていました」と感謝した。

戦後の大阪を舞台に、夢を追いかける岩田家の四姉妹を中心に笑いと涙の日々を描いた物語で、石原は四女の岩田冬子を演じた。

石原は「あれから15年以上が経ちますが、応援してくださる年上の方は、かなりの確率で『冬ちゃん、おーきなったなぁー』と声をかけてくださいます。この作品のおかげで、なかにし礼さんのおかげで、今の自分がいます」と振り返った。

「心からの感謝と御礼とともに、ご冥福を心よりお祈り申し上げます」と偲んだ石原。同ドラマでの忘れないシーンを挙げて「ドラマの中では亡くなったお婆ちゃんが幽霊として出てきて、すき焼きを食べます。願望が重なり、忘れられないシーンです」とつづった。

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