辛坊治郎氏 安倍氏は「全体像知ってた」「何で大騒ぎされなきゃいけないんだという意識」

辛坊治郎氏

フリーキャスターの辛坊治郎氏(64)が25日、読売テレビ「かんさい情報ネット ten.」に出演し、安倍晋三前首相が「桜を見る会」〝前夜祭〟費用補填問題を巡り、衆参両院の議院運営委員会で過去の答弁を訂正、謝罪したことについて言及した。

辛坊氏は「これ本人(安倍氏)が聞くと強く否定するだろうと思いますけど、多分大まかな全体像は知ってたと思いますよ」ときっぱり。「知ってたんだけど、『別にどっかから金もらったわけでもないし、会場費等自腹切って補填して、それがなんでこんな大騒ぎされなきゃいけないんだよ』という意識なんだと思います」と分析した。

加えて「ただね20年前ならそれが通用したかもしれませんが、今はそれが通用する時代じゃないんだというのは、肝に銘じないと。多分多くの昔ながらの政治家は似たような意識なんだと思う」と述べた。

今後については「告発した側が検察審査会に申し立てるのは間違いない。その後2回続けて起訴相当ということになると、起訴される可能性はありますけども、ちょっと過去の例でいくとそこまでいく可能性は薄い」と指摘。

この日、立憲民主党の辻元清美氏は、会場のホテルが発行した明細書の提示を要求。安倍氏は「公表は営業上の秘密」とするホテル側の説明を持ち出し拒否した。

これに辛坊氏は「ホテルの明細が何で重要かというと、1回あたり大体180万円ぐらい補填してるんですが、全部会場費だった場合、帳簿の見直しだけで済む。だけど180万の内いくらかでも飲食に使われてると、利益供与ということになって、ちょっと様相が変わってくる。だから出したくないというところはあるんだと思います」と解説した。

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