「あれで人生観が変わった」 クーマン、“断った”バルサ行きの裏事情を明かす

今季からバルセロナを率いているロナルト・クーマン監督。57歳の指揮官はオランダ代表監督の座をなげうってまで現役時代を過ごした古巣に戻ってきた。

クラブ公式によれば、クーマン監督はその決断に至った理由などについてこう明かしたという。

ロナルト・クーマン(バルセロナ監督)

「(新型コロナウイルスへの感染はどのような経験だったか)

体調が悪かったという意味では本当に苦しかった。疲労困憊で熱があった。

夜に悪化したが、それほど深刻にはならずに済んだ。

それでも、体調はとても悪かったし、特に疲労感が(ひどかった)」

「(コロナがなければオランダ代表としてEUROを戦っており、バルサに来なかったかもしれないか)

おそらくそうだ。1月にバルサに来ることに興味があるかを聞かれた時にはEUROの4,5ヵ月前に代表チームを離れることはできないと断った。

3月にEUROが延期された時、オランダ代表での個人的な状況が変わった。様々な国でファンたちがいる通常通りのEUROを期待していたが、全てが変わった。

もし、コロナがなければ、(バルサ行きは)もう1年待たなければいけなかっただろう」

「(5月には心臓の問題もあった。完全に回復したが、それは人生を変えたか)。

ああいうことが起きたり、身近な人が病気になった時、人生は変化する。

私の場合は小さな発作だったが、考え方が変わった。

あれでバルサの監督になることが、『今か、一生なしか』になったかもしれない。

私は57歳ですでに何年も監督をやってきた。

だが、70歳で監督はやっていたくない。これがここに来る適切なタイミングだった」

1月の時点でバルサから監督就任要請を受けていたという。その時はEURO前ということで断ったものの、コロナによって大会は延期に。

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さらに、自身の心臓発作で人生観が変わり、バルサ就任は今しかないという思いで決断に踏み切ったようだ。

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