瀬長島をパワースポットに…「子宝岩」のお守り 豊見城市観光協会が発売

 【豊見城】豊見城市観光協会はこのほど、瀬長島にある子宝岩をモデルにした「子宝安産お守り」の販売を始めた。同協会の突田(つきだ)絢音さんがリゾート化が進む瀬長島の「歴史や文化も知ってほしい」との思いで発案した。

 那覇空港からほど近い場所に位置する瀬長島。島の南西側海岸にそびえ立つ大きな岩が子宝岩だ。干潮時は浜と地続きになる。豊見城市公園緑地課によると、子宝岩の高さは5.4メートル、幅4.6メートル、奥行き2.5メートル。岩の上部には上下に2つの穴がある。上の穴は縦30センチ、横40センチ、下は縦30センチ、横50センチで、穴に向かって小石を投げ、上に入れば男の子を、下は女の子を授かるとの言い伝えがある。沖縄戦時、米軍によって破壊されたが、2015年に復元された。中はコンクリートで外は琉球石灰岩の作りとなっている。

 近年、瀬長島は道路整備やホテル開業、飲食店の進出などで観光地として注目を集めている。

 突田さんは「リゾートだけじゃない島の歴史や文化も知ってほしい。子宝岩がパワースポットになれば」との思いで、職人にお守りの作成を依頼。刺しゅう糸で市特産のマンゴーをモチーフにした、2センチほどのベビーシューズ型のお守りが完成した。同観光協会で1個1300円(税込み)で販売している。

 突田さんは「お守りを通して瀬長島や豊見城のことを知ってほしい」と呼び掛けた。

(照屋大哲)

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