体重無差別で柔道日本一を決める全日本柔道選手権が26日、東京・講道館で行われ、初出場した東京五輪男子60キロ級代表補欠の永山竜樹(24=了徳寺大職)は2回戦で敗退となった。
156センチ65キロと今大会最軽量の永山は、初戦で90キロ級の河坂有希(32=愛媛県警察)と対戦すると、持ち前の素早い動きで河坂の攻めを4分間耐えしのぎ延長に突入。すると6分11秒、小外掛けで有効を奪い優勢勝ちを収めた。
2回戦の相手は100キロ級代表補欠の飯田健太郎(22=国士舘大4年)となったものの、スピードだけではなくパワーでも真っ向勝負を挑む。両者指導が一つも入らないまま延長戦に入ったが、5分1秒、担ぎにいったところを小外掛けで返され一本を奪われた。
だが試合後は「柔道家にとって夢の舞台に立てて幸せ。1勝できたので、小さくても勝てると少しは証明できた。今後も出られる機会があればもっと強くなって挑戦したい」と充実した表情。
さらに「重量級の選手と練習をしてきて、また一段成長できた。五輪に出られなくて悔しい思いをしたので、次のパリ五輪に向けて一つ一つの試合を勝ち抜きたい」と先を見据えた。