投手3冠の鷹・千賀は1億円アップの4億円で更改「自覚を持ってやる」

投手3冠を達成した千賀滉大

今季のパ・リーグ投手3冠に輝いたソフトバンク・千賀滉大投手(27)が26日、福岡市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1億円アップの年俸4億円プラス出来高でサインした。

今季は11勝6敗、防御率2・16、149奪三振でタイトルを獲得。今季は右前腕の違和感で開幕に出遅れ、7月に戦列に戻った。序盤戦は新フォーム習得に苦戦したが、中盤戦から旧来のフォームに近い投げ方にして圧倒的投球を連発。後半戦からポストシーズンにかけて、エースとしての存在感を発揮した。

右腕は「また来年もしっかりやらないといけないという気持ちにさせてくれる数字。自覚をもってやりたい」と表情を引き締めていた。

1時間を超えるロング交渉では、査定内容の説明よりも「アメリカのことが長かった」という。2017年オフから主張してきたポスティングシステムでのメジャー移籍について話し合われた。

順調なら来季国内FA、22年シーズン中に海外FAを取得見込み。球団は旧来、ポスティングでの米移籍を認めておらず「状況は特に変わりません」と、この日の交渉でも大きな進展はなかった様子だった。(金額は推定)

© 株式会社東京スポーツ新聞社