【バドミントン】奥原希望が涙の決勝進出 山口茜との決勝は「盾と矛の対決みたいになる」

先輩・佐藤冴香との準決勝を制した奥原希望(代表撮影)

バドミントンの全日本総合選手権5日目(26日、東京・町田市立総合体育館)、各種目の準決勝が行われ、女子シングルスの奥原希望(25=太陽HD)が佐藤冴香(29=ヨネックス)にストレートで勝利。27日の決勝で山口茜(23=再春館製薬所)と顔を合わせる。

接戦となった第1ゲームを先取すると、2ゲーム目は相手のタイミングにきっちり対応しながら動きの鋭さを見せた。

試合後、2019年の左アキレス腱断裂の大けがを乗り越え、今大会に出場した佐藤との一戦を振り返り「佐藤さんがA代表にいる時からすごく助けてもらった。選手としても学びが多かった先輩。佐藤さんが現役を続ける、続けないというところで、こうやって試合ができるのが楽しみだった。『奥原と対戦するために頑張る』と言ってくださったのでうれしかった」と涙ながらに語った。

昨年の大会では、三谷美菜津(29)の引退試合の相手を望んでいたが、実現しなかった無念さもあり「先輩方が少しずつ引退を決めていっている。より先輩への感謝を込めて、今日は思い切り戦いたかった」と胸中を吐露した。

山口との決勝に向けては「茜ちゃんのトリッキーなショットを私がどこまでディフェンスできるか。盾と矛の対決みたいになると思う」と試合の流れを見据えた。

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