フィギュアスケートの全日本選手権2日目(26日、長野・ビッグハット)、男子フリーが行われ、今季限りでの現役引退を表明している本田3姉妹の兄・本田太一(22=関大)は110・01点、合計177・87点だった。
演技を終えると、会場の観客に何度も手を振り、お辞儀。涙を浮かべた。冒頭のトリプルアクセルで転倒したが、最後まで熱のこもった演技を見せた。「今日が本当の実力なんですが、最後まで気持ちは切らせなかったつもり」と振り返った。
先日の女子SPでは妹の本田真凜(19=JAL)が朝の公式練習を前にめまいで倒れ、棄権した。最後の全日本で兄妹(きょうだい)出場は叶わなかったが「力は出し尽くせた」と妹の分まで力演した。