【東京女子】辰巳リカ 王者・坂崎ユカとのラスト前哨戦制し「天地ひっくり返して、新チャンピオンになります!」

坂崎ユカ(手前)にドラゴンスリーパーを決める辰巳リカ

東京女子プロレスの年内最終興行が26日、東京・板橋グリーンホールで行われ、イッテンヨン(来年1月4日、東京・後楽園ホール)でプリンセス・オブ・プリンセス王者の坂崎ユカに挑戦する辰巳リカが、王座取りに弾みをつけた。

メインの8人タッグ戦(30分3本勝負)で辰巳は上福ゆき、桐生真弥、伊藤麻希と組み、坂崎、天満のどか、愛野ユキ、山下実優組と対戦。プリンセス王座戦と同じイッテンヨンで行われるプリンセスタッグ王座戦(王者・天満、愛野組対上福、桐生組)、山下対伊藤のトリプル前哨戦となった。

1本目は「爆れつシスターズ」の姉・天満が桐生にキルスイッチを決めて勝利。2本目は伊藤が伊藤ロイヤル(変型ジャックナイフ式エビ固め)で山下を丸め込んで1―1のイーブンとなった。

そして迎えた3本目では、坂崎と辰巳が激しい攻防を展開。坂崎がSTF、スライディングラリアート、変型ブレーンバスターを決めれば、辰巳はドラゴンスリーパー、ホワイトドラゴンスリーパー、ツイスト・オブ・フェイトで応戦した。

最後は「チーム東洋大」(上福&桐生)が底力を見せた。桐生のスパインバスターと上福のビッグブーツの合体技が天満に決まると、すかさず辰巳がトップロープからミサイルヒップを決めて3カウントを奪取。辰巳組が2―1で勝利した。

試合後、マイクを持った辰巳は「今日は私たちのチームワークのおかげでなんとか勝てました! このままの勢いでイッテンヨン、駆け抜けます。なので、イッテンヨンは私が天地をひっくり返して、新チャンピオンになります! 私が東京女子を引っ張っていきます!」と誓った。

一方の坂崎は「新年だから心機一転したい気持ちは分かるけど、今年の分はまだまだ取り返せてない。だからまだこのベルトをリカに渡すわけにはいかないから。来年も私がこのベルトをずっと防衛し続けるから!」と強気の姿勢を崩さなかった。

年内最終興行のため、その後は全選手がリングに集結。山下が音頭を取り、一本締めでフィナーレとなった。

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