全国高校ラグビーきょう開幕 長崎北陽台、長崎南山 そろって登場

第100回大会の開幕を待つ花園ラグビー場=大阪府東大阪市

 第100回全国高校ラグビー大会は27日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で開幕する。新型コロナウイルス感染拡大防止策として開会式は取りやめ、第1日は1回戦15試合を実施。史上初の2校同時出場となった長崎県勢は、県大会を制した長崎北陽台が午前10時から函館ラサール(北海道ブロック)、九州ブロック代表の長崎南山が午後0時10分から東福岡(福岡第1)と対戦する。
 記念大会の今冬は各都道府県代表の51校(北海道、東京各2、大阪3)に、各ブロック代表などを加えた史上最多の63校が出場。全試合無観客での開催で、準々決勝のカードは3回戦終了後に再抽選する。
 長崎北陽台は3年連続19度目の出場。「堅守速攻」が持ち味で、FWの接点の強さ、15人が連係して前に出る力は全国レベルに達している。確実に1、2回戦を勝ち上がり、3回戦での対戦が予想されるシード校の東海大大阪仰星(大阪第1)と好勝負を演じたい。
 長崎南山は3年ぶり6度目の出場。県大会決勝で長崎北陽台に敗れた後、しっかり修正して九州各県2位校のトーナメントを制してきた。初戦から優勝候補の東福岡が相手という厳しい組み合わせになったが、一人一人が体を張って終盤勝負に持ち込みたい。
 両校は25日に現地入り。長崎北陽台の品川監督、長崎南山の久保田監督は26日、代表会議に出席して、主催者側から感染防止策を徹底した運営方針などを示された。品川監督は「まずはいろんな人の尽力があって大会がやれることに感謝している。生徒たちも意思統一できているので、あとはやってくれると信じている」、久保田監督も「とにかく開催できて良かった。1年間やってきたことをすべて出し切りたい」とラグビーができる喜びと意気込みを口にした。

 


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