【新潟プロレス】78歳・グレート小鹿が奇跡のタッグ王座奪還!「王者として新年迎えられる バンザ~イ」

グレート小鹿は必死に菊田を押さえ、王座奪取(左上の顔写真も小鹿)

次は日本マット界初の〝傘寿王者〟だ。26日の新潟プロレス・新潟東区プラザホール大会で行われた新潟プロレスタッグ選手権は、国内最高長齢現役選手のグレート小鹿大日本プロレス会長(78)が、同団体総帥のシマ重野(47)とのコンビで、王者の河上隆一(32)、菊田一美(34)組を撃破。初代王者が約2か月ぶりに王座奪還に成功した。

試合開始から若い王者組が一気に攻め込むと、78歳の小鹿は流血に追い込まれる。それでも極道コンビで1970~80年代の全日本プロレスで一時代を築いた小鹿は、要所要所で、味のある深い反則スレスレの攻撃でペースを握る。

若くて勢いのある挑戦者組の攻撃を、独特のペースでタイミングを外すや、最後は菊田に電撃の首固めがズバリ。10月25日新潟のV6戦で失った王座の奪還に成功した。

新潟プロレス顧問も務める小鹿は「オイラの長いプロレス生活でも歴史に残る一戦。全身に痛みを感じるし、今までとは重みが違う。これで王者として越年して新年を迎えられる。バンザ~イ」と涙を落とした。

さらには「今までのベルトとは重みが違う。78歳だからね。今一度、ギネス記録を狙うために、これからシマ選手と祝杯を挙げ、今後のプランを立てますよ。80歳まで行けるかなあ」としんみりした表情で語り、再来年に迫った傘寿(80歳)での現役王者達成記録に燃えつつ、背中をピンと伸ばして極寒の新潟の夜へと消えた。

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