Rソックスが便利屋・ヘルナンデスに「強い興味」を示す

地元紙「MassLive」のクリス・コティーロによると、レッドソックスはドジャースからフリーエージェントとなったユーティリティ・プレーヤーのエンリケ・ヘルナンデスに対して「強い興味」を示しているようだ。レッドソックスはダスティン・ペドロイアが左膝の故障でまともにプレーできなくなって以降、二塁のレギュラー不在に悩まされており、メジャーリーグ公式サイトは「ヘルナンデスがレッドソックスと契約した場合、主に二塁手として起用されることになるだろう」と伝えている。

レッドソックスは今のところ、メジャーデビューした2019年に18本塁打を放ったマイケル・チェイビスが正二塁手の最有力候補と見られており、チェイビス、クリスチャン・アローヨ、ジャイロ・ムニョスの3人が二塁のレギュラーを争う構図となっている。しかし、アスレチックスからフリーエージェントとなったマーカス・セミエンを二塁手として獲得する可能性が取り沙汰されるなど、外部からの補強を行う可能性も十分にある。

ヘルナンデスは球界を代表するユーティリティ・プレーヤーの1人であり、2018年に自己最多の21本塁打を放つなど、2017年からの3シーズンで49本塁打、OPS.752を記録。今季は48試合に出場して三塁を除く内外野6ポジションを守り、打率.230、5本塁打、20打点、OPS.680をマークした。ツインズもヘルナンデスに興味を示していることが報じられているが、レッドソックスはヘルナンデスがプエルトリコ代表として出場した2017年のワールド・ベースボール・クラシックでアレックス・コーラ監督が同代表のGMを務めていたという縁がある。

レッドソックスはアンドリュー・ベニンテンディとアレックス・ベルドゥーゴという外野のレギュラー2人が左打者のため、右打者のヘルナンデスを彼らとプラトーン起用することもできる。チーム状況に見事にフィットする存在であるため、「強い興味」を示しているのも当然と言えるだろう。

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