「岸に戻れない」「ボート転覆した」 海難事故の家族救った4人に感謝状 横須賀海保

左から出口さん、清水さん、片岸さん、柴野さん

 三浦市・相模湾沖で先月下旬に発生した2件の海難事故で人命救助に貢献したとして、横須賀海上保安部は14日、釣り船船長を務める出口浩さん(58)と清水孝浩さん(53)、「シーボニアマリーナ」社員の片岸周さん(29)と柴野泰輔さん(23)の4人に感謝状を贈った。

 同海保によると、出口さんと清水さんは11月21日、和田長浜沖でスタンドアップパドルボード(SUP)で遊んでいた家族5人が岸に戻れなくなったとの連絡を三浦消防署から受け、現場に急行して全員を救助。

 片岸さんと柴野さんは翌22日、諸磯湾沖でボートが転覆して親子ら4人が助けを求めているという連絡をシーボニアのメンバーから受け、直ちに現場へ駆け付けて全員を助けたという。

 同海保の相馬淳部長は「切迫した状態で、尊い命が助かった。本当に感謝している」と4人をたたえ、「海洋レジャーを楽しむときは安全に十分気を付けてほしい」と話していた。

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