パドレスがダルビッシュ獲得に向けてカブスとトレード交渉か

地元紙「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」によると、パドレスはダルビッシュ有のトレードについてカブスとの話し合いを行っているようだ。トミー・ジョン手術を受けたマイク・クレビンジャーの穴埋めを必要としているパドレスは、有原航平(レンジャーズと2年契約)の獲得に失敗。菅野智之(巨人)の獲得にも乗り出しているようだが、有原に続いて菅野も獲得できなかった場合、ダルビッシュ獲得への動きが本格化する可能性がある。

現在のパドレスで先発ローテーション入りが確実と言えるのは、今季サイ・ヤング賞投票で4位にランクインしたディネルソン・ラメット、今季ダルビッシュに次いでリーグ2位タイの7勝を挙げたザック・デービース、今季は不振だったもののエース候補として期待されるクリス・パダックの3人だけ。エイドリアン・モレホン、ジョーイ・ルケーシー、ルイス・パティーニョのほか、超有望株のマッケンジー・ゴアも控えているが、「打倒・ドジャース」を実現させるためにはクレビンジャーの代役を獲得したいところだ。

カブスは年俸総額の削減を進めたい一方で、トレード候補となる選手が今季軒並み不振で成績を落としたため、高く売れる選手がダルビッシュ(とカイル・ヘンドリックス)くらいしかいないという事情がある。年俸総額の削減が最優先である以上、トレードの対価については多少の妥協も必要であり、プロスペクト(若手有望株)が充実しているパドレスはゴアやCJ・エイブラムスといったトップ・プロスペクトを放出せずともトレードを成立させることが可能であると見られている。

すでに最低限の頭数は揃っており、来季途中にはゴアのメジャー昇格も控えているため、必要以上の対価を支払ってまで無理にダルビッシュ獲得に動く必要はない。菅野を含め、フリーエージェント市場にも先発2~3番手クラスの投手は多く残っている。よって、パドレスはカブスとのトレード交渉を有利な立場で進められるのではないだろうか。

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