冬と言えば、お鍋の季節
日に日に寒さが増し、冬らしくなってきましたね。
この時期食べたくなる料理と言えば、お鍋!
お鍋を食べると、なんだかほっこりしますよね。
実はお鍋は、ほっこりするだけでなく、美容や健康にも良い優秀な料理なんです!
今回は、現役CA栄養士の神原が、お鍋のメリットとその理由について解説いたします。
体をあたためる
お鍋というと、まず「体があたたまる」というイメージがあると思います。
スープがあたたかいから、という以外にも、実は理由があるのです。
お鍋の具材として入れる野菜に、ごぼうやにんじんなどの根菜類があります。
これらの食材は、東洋医学では陽性食品と言われ、体をあたためる働きがあると考えられているのです。
陽性食品がたっぷりのお鍋は、体をあたためて、冷え性の改善に繋がります。
野菜をたっぷり食べられる
皆さん、毎日野菜をしっかり摂れていますか。
日本人の野菜摂取目標量は350gですが、厚生労働省の国民健康・栄養調査(令和元年実施)の結果によると、野菜摂取量の平均値は280.5 gと、目標まで70g近く差があります。
特に男女ともに 20~40 歳代が少ない傾向にあります。
そんな野菜不足の日本人にぴったりなのが、お鍋です。
生野菜を350g摂るのは大変ですが、お鍋に具材として入れてしまえば、かさがグッと減り、量を摂りやすくなりますよ。
栄養素を無駄なく、まるっと摂れる
栄養成分のなかでもビタミンCやビタミンB群、カリウムやマグネシウム、ポリフェノールなどは、水に溶けやすい性質を持っています。
そのため、煮たり茹でたりすると、煮汁や茹で汁に流れ出てしまいます。
お鍋も、くたっとするまで野菜を煮ることがありますが、スープまで飲むことで、流れ出た栄養素もしっかり摂ることができます。
ただし、スープの種類によっては糖質・脂質・塩分も多く含まれていますので、飲みすぎは注意!
一杯程度にしておくと良いでしょう。
ダイエット効果が期待できる
お鍋を食べるとき、大抵、野菜や肉、魚、豆腐などの具材から先に食べますよね。
雑炊やうどんなどの炭水化物は、しめとして最後に食べることが多いのではないでしょうか。
実は、この食べ方、ダイエットにとても良いのです。
食物繊維を多く含む野菜や、たんぱく質が豊富な肉や魚、豆腐などを先に摂ることで、血糖値の上昇をゆるやかにすることができ、脂肪の蓄積を防ぎます。
また、しめにたどり着くまでにお腹が満たされ、炭水化物を摂る量も減らせますよ。
手軽に栄養価アップ!ちょい足しテク
最後に、薬味や隠し味としてプラスすることで、栄養価アップできる食材をご紹介いたします。
しょうが
生の生姜に多く含まれるジンゲロールには殺菌・抗菌作用があり、冬の感染症対策にぴったりです。
また、加熱したしょうがには、ショウガオールが多く含まれています。
ショウガオールは血流を促し、体をあたためる作用が期待でき、冷え性の方におすすめです。
大根
生の大根には、胃液の分泌を促す辛味成分のイソチオシアネートや食べ物の消化を促す酵素が含まれています。
薬味として、大根おろしをいっしょに食べることで、消化を助けてくれますよ。
にんにく
ビタミンB6が豊富に含まれ、肉や魚、豆腐などのたんぱく質を体のなかで効率よく利用するのをサポートします。
また、生のにんにくを刻んだりすりおろしたりすると発生する香り成分のアリシンには、殺菌作用があり、しょうがと同じく、感染症対策にもおすすめです。
お鍋を食べて、健康・美容にアプローチ
お鍋には、思っている以上にたくさんのメリットがあります。
ぜひ、この冬、お鍋の機会を増やしてみてはいかがでしょうか。
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