意識不明の女性の身元 歯牙鑑定で特定 鶴見大准教授に感謝状

田中武志署長(左)から感謝状を受け取る鶴見大の勝村聖子准教授=南署

 歯牙鑑定で入院中の女性の身元を特定したとして、神奈川県警南署は、鶴見大歯学部の勝村聖子准教授(45)に感謝状を贈った。歯牙鑑定で生存者の身元特定につながったのは県内初という。

 署によると、女性は9月に意識不明の状態で発見され、身元が分からない状態だった。署の捜査で受診したとみられる歯科医が判明。歯牙鑑定の経験豊かな勝村准教授に依頼し、歯科医の診療記録と照合して身元特定に至ったという。

 遺体の歯牙鑑定は多数手掛けていたが、生存者の鑑定は初めてだったという勝村准教授。署からの打診に「技術的に問題はない」と果敢に取り組んだ。田中武志署長から感謝状を手渡され、「今後も技術や経験を生かして身元特定に努めたい」と話した。

© 株式会社神奈川新聞社