レイズのエース左腕・スネル 1対4のトレードでパドレスへ

「ジ・アスレチック」のデニス・リンによると、パドレスはプロスペクト4選手をレイズへ放出し、2018年サイ・ヤング賞左腕のブレイク・スネルを獲得することで合意に達したようだ。今季途中に獲得したマイク・クレビンジャーがトミー・ジョン手術を受けて来季を全休することが確実となったため、先発投手の補強が急務となっていたパドレスだが、レイズとのトレードでクレビンジャーに代わるエース格の投手を獲得することに成功した。

現在28歳のスネルは今季11試合に先発して50イニングを投げ、4勝2敗、防御率3.24、63奪三振を記録。21勝5敗、防御率1.89、221奪三振の好成績をマークして最多勝と最優秀防御率のタイトルを獲得した2018年にはサイ・ヤング賞を受賞した。レイズとは5年5000万ドルの契約を結んでいたため、パドレスはスネルを2023年まで(あと3年)保有することができる。

リンによると、レイズが獲得するのはルイス・パティーニョ、フランシスコ・メヒア、ブレイク・ハント、コール・ウィルコックスの4選手。メジャーリーグ公式サイトの球団別プロスペクト・ランキングでは、21歳の右腕パティーニョが3位、21歳の右腕ウィルコックス(今年のドラフト3巡目指名)が7位、22歳の捕手ハントが14位にランクインしている。25歳のメヒアはすでに新人王資格を喪失しているため、同ランキングには名を連ねていないが、好打の捕手として期待される有望株だ。

パドレスはクレビンジャーに代わるエース格としてスネルを獲得。一方のレイズはパティーニョとウィルコックスという2人の有望株右腕を獲得しただけでなく、層の薄い捕手にメヒアとハントを加えることができた。限られた予算のなかで上手く選手をやりくりして戦力を維持しているレイズらしいトレードと言える。また、パドレスは菅野智之(巨人)やダルビッシュ有(カブス)の獲得に興味を示していることが報じられていたが、そちらの動向にも影響がありそうだ。

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