パドレスがキム・ハソンと契約合意 スネルに続く補強

今季大躍進を見せたパドレスが「打倒・ドジャース」に向けて本格的に動き始めている。「ジ・アスレチック」のデニス・リンによると、パドレスは韓国プロ野球のキウム・ヒーローズからポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指していた金河成(キム・ハソン)と契約合意。詳細は明らかになっていないが、最低でも4年契約、年俸は700万~800万ドルと見られている。ブレイク・スネルをレイズから獲得するトレードの合意に続き、連日の補強となった。

キムはまだ25歳という若さもあり、今オフの移籍市場で最も注目を集める内野手の1人となっていた。今季はキウムで138試合に出場して打率.306、30本塁打、109打点、23盗塁、OPS.921の好成績をマーク。プロ7年間で通算打率.294、133本塁打、134盗塁、出塁率.373、長打率.493、OPS.866を記録している。

キウムでは主に遊撃と三塁を守ってきたキムだが、パドレスの遊撃にはフェルナンド・タティスJr.、三塁にはマニー・マチャドという不動のレギュラーがいる。パドレスはキムを二塁でジェイク・クロネンワースとのプラトーンで起用するか、もしくはクロネンワースを外野へコンバートすることを考えていると見られる。

パドレスは前日、若手4選手とのトレードでレイズから元サイ・ヤング賞左腕のスネルを獲得することで合意したばかり。さらに、ダルビッシュ有(カブス)の獲得に動いていることも報じられており、「打倒・ドジャース」を目指す姿勢を明確にしている。ただし、スネルもダルビッシュも2023年まで契約が残っており、2021年シーズンに「オールイン」しようとしているわけではない。

25歳のキムを獲得したことからもわかるように、A・J・プレラーGMが目指しているのはあくまでも複数年にわたって競争力を維持できるチームを作り上げること。パドレスが一気に今オフの主役に躍り出ようとしている。

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