西武・森が人目もはばからず大号泣… 劇的勝利の裏にあった正捕手の苦悩

西武・森友哉【写真:荒川祐史】

普段見せない、森友哉が流した涙

激動の2020年も残りわずかとなった。ソフトバンクの4年連続日本一で幕を閉じたNPB。120試合制で行われた異例のシーズンを、選手たちは熱いプレーで盛り上げてくれた。Full-Count編集部は涙と感動を呼んだ2020年名場面を独自にピックアップ。今回紹介するのは西武・森友哉捕手が人目もはばからず涙したシーンだ。

8月27日の西武対日本ハム戦(メットライフ)。1点を追う9回1死満塁から山川穂高内野手が左翼線を破る逆転の2点タイムリーを放ち、劇的なサヨナラ勝ちをおさめた。祝福し山川を囲んでハイタッチするナイン達の中で、森友哉は目を赤くして、号泣していた。

4連敗の中、迎えたこの日、森はスタメンマスクをルーキー柘植に譲っていた。2点リードした7回の守備からマスクをかぶったが、8回表にはギャレットが3失点し逆転を許してしまう。その裏の打席では空振り三振を喫した。守備でも打撃でも、チームへ流れを導けない自らのプレーに、悔しさがあったのかもしれない。

ファンへの挨拶を終えベンチに座り込むと、ユニフォームで顔を覆い、涙を拭った。普段見せない姿に、チームを引っ張る正捕手としての責任感が感じられたシーンだった。

【動画】サヨナラ勝ちも、悔しさに号泣… 森友哉は涙を見せベンチに座り込む

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(Full-Count編集部)

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