千賀が認めた157キロ右腕、驚異的パワーの大砲…2021年鷹でブレーク期待の若手

ソフトバンクの杉山一樹(左)とリチャード【写真:藤浦一都】

来季が3年目となる杉山はチーム内でも随一のポテンシャルを秘める右腕

2020年は3年ぶりにリーグ優勝を果たし、4年連続の日本一にもなったソフトバンク。他球団を圧倒する戦力を誇る常勝軍団にとって、2021年は2年連続のリーグ優勝、そして5年連続の日本一を目指すシーズンとなる。

2020年は栗原陵矢捕手がレギュラーの座を射止め、チーム2位の本塁打と打点をマーク。周東佑京内野手も13試合連続盗塁の“世界記録”を樹立し、シーズン後半はレギュラーの座を手にした。2人の他にも笠谷俊介投手や泉圭輔投手など、若手の台頭も見えた1年だった。

そして2021年もソフトバンクには楽しみな若手が数多く存在する。そこでここでは期待の若手をピックアップ。将来のスター候補を紹介する。

○杉山一樹(23歳、3年目)
2018年のドラフト2位で入団した大型右腕の杉山。今季もシーズン終盤に1軍で戦力となり、11試合に登板して0勝0敗1ホールド0セーブ、防御率2.16をマークした。最速157キロを誇る剛腕でそのポテンシャルはエースの千賀が絶賛するほど。昨季の投球に度肝を抜かれたファンも多いはずで、来季は1年を通しての活躍が期待される。

2016年のドラ1田中&ドラ2古谷の台頭にも期待

○古谷優人(22歳、5年目)
2016年のドラフト2位で入団した最速160キロ左腕。今季はキャンプ中から剛速球でアピールしてきたものの、課題である制球難を露呈して開幕1軍入りはならず。1軍デビューを果たして4試合に登板したものの、1軍定着はならなかった。持っているポテンシャルは一級品で今季の躍進、台頭が期待される1人だ。

○田中正義(26歳、5年目)
2016年のドラフト1位で入団した田中もはや5年目。今季は相次ぐ故障でファーム暮らしが長く続いた。シーズン終盤に実戦に復帰すると、ウエスタン・リーグ最終戦では最速156キロをマークして復調の兆しを感じさせた。来季が5年目と正念場を迎えることになる。

○リチャード(22歳、4年目)
育成出身の大砲候補。今季はウエスタン・リーグで本塁打王と打点王の2冠に輝いた。189センチ112キロの体に秘められたパワーと飛距離は主砲の柳田悠岐にも勝るとも劣らない。ヘッドコーチに就任した小久保裕紀氏や長谷川勇也外野手も名前を挙げて期待しており、2021年の台頭に期待したい打者だ。

○柳町達(23歳、2年目)
2019年のドラフト5位で入団した巧打を武器とする外野手。今季は1軍デビューを果たしてプロ初安打もマークし、12試合で打率.250だった。ソフトバンクの外野は12球団でも最も熾烈な争いとなるが、そこに割って入ることができるか。

このほかにも、昨季のドラ1佐藤直樹外野手や同ドラ2海野隆司捕手など、1軍の戦力として期待される若手がいる。5年連続の日本一にむけて、どれだけの選手が台頭してくるか。今から楽しみでならない。(Full-Count編集部)

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