【RIZINインタビュー】所英男4年ぶりの大みそか出陣 太田忍戦へ桜庭からレスラー伝授!

太田のデビュー戦の相手を務める所英男

大みそかの格闘技イベント「RIZIN.26」(さいたまスーパーアリーナ)の出場全選手インタビューが29日にオンラインで行われ、2016年リオデジャネイロ五輪レスリング男子グレコローマン59キロ級銀メダルの太田忍(27)のデビュー戦相手を務める所英男(43)が勝利を誓った。

2016年以来となる大みそか出撃にベテランは「大みそかが4年ぶりで、その試合ない間は毎年ゆっくり年末してたんで。忘年会とか。今年は試合だなあってしみじみ感じています」と感慨深げ。近年はグラップリング戦を中心に活動しており、総合格闘技戦自体2017年7月の堀口恭司戦以来となるが「もう20年やっているので、実戦の勘自体はそこまで心配していないです」と泰然自若の様子だった。

相手はレスリングのメダリストだけに「レスリングを僕が今からやって何とかなる相手じゃないので、普通にいつも通りやっていただけです。自分を作っていました。(週2回のペースで合同練習をした)桜庭さんからはレスラー対策というか…『こういうところに気を付けた方がいい』『こうなったら大変だ』っていうのをいろいろアドバイスしてもらいました」。それでも「ものすごい方というのはわかっているんですけど、今回がデビュー戦なので負けたくないです。今まで通り所英男を貫く試合をするっていうことが大事なんだと思います。大みそからしい試合がしたい」と勝利を誓った。

久々の大みそかに向けて師匠の〝格闘王〟前田日明氏(61)からエールを送られたとして「総合格闘技に対していつもどおり『今回が最後』っていうつもりで挑むつもりだったんですけど、前田さんからは『今回をスタートにしろ』って言われてなるほどと思った。今回の試合をスタートにします。もう一度見せたいです。総合格闘技をまだまだやりたいという気持ちは練習していて思いました」と語気を強めた。

〝復帰戦〟に向けて「どちらの方が負けたくないという気持ちが強いか。勝ちたい気持ちが強いかで決まると思います」と拳を握った〝元戦うフリーター〟の生きざまに注目だ。

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