小泉進次郎環境相(39)にとって2020年は目立たない1年となった。19年はタレントの滝川クリステルとの電撃結婚に初入閣という人生の転機が目白押しだったことに比べると話題が少なかった。
一方で19年のセクシー発言が尾を引いて、資質に疑問符が付けられ続けた。1月に待望の長男が生まれ、育休に入ったが、賛否両論。2月には新型コロナウイルスの感染症対策本部を欠席して後援会の会合に出席したことで批判を浴びた。また、7月から始まったレジ袋有料化を推進したことで「コロナ禍にすることじゃない」「不便だ」などとバッシングが加速した。
得意のポエムも封じられた。「環境省の記者クラブから大臣会見の冒頭発言がポエム過ぎるとクレームがあったといいます」(永田町関係者)。
小泉ブランドに陰りが出たことで、議員仲間の必要を実感したのか「日本を明るくする会(ハゲの会)」にフサフサなのに参加までしてみせた。
ベテラン秘書は「コロナ禍では環境大臣が目立てるところはなかった。昨年の悪い評判をぬぐい取ろうとしてもその機会がない。評価は何も変わっていませんよ」と話した。野党議員も「あのセクシーのこと? 最近全然何しているか分かんないね」と切って捨てた。
コロナの感染拡大が収まらない限り、21年も目立てないまま終わりそうだが…。
「このところ小泉氏は二酸化炭素の排出量に価格付けするカーボンプライシングに積極的。12月21日には菅義偉首相と会談してこの件について話し合っている。また、太陽光など再生可能エネルギー推進にも動いている。ここで結果を出したいところだろう」(政界関係者)
小泉ブランドも「再生」できるか――。