ロイヤルズが通算149勝のアービン・サンタナとマイナー契約

ロイヤルズは日本時間12月30日、フリーエージェントのベテラン右腕アービン・サンタナとマイナー契約を結んだことを発表した。現在38歳のサンタナは1年前のオフにメッツからフリーエージェントとなったあと、どのチームとも契約せず、1年間無所属の状態が続いていた。メジャー15年間のうちで、ロイヤルズには2013年に1年間だけ在籍して32先発で9勝10敗ながらリーグ9位の防御率3.24をマーク。8年ぶりに復帰する古巣でメジャー昇格を目指す。

サンタナはメジャー15年間で7度の2ケタ勝利を含む通算149勝をマーク。直近ではツインズでプレーした2017年に5完投と3完封を含む16勝8敗、防御率3.28の好成績を残している。しかし、2018年は右手中指の故障でわずか5試合しか投げられず、2019年はホワイトソックスとマイナー契約を結んで復活を目指したものの、3先発で0勝2敗、防御率9.45に終わり、4月終了を待たずに解雇。その後、メッツとマイナー契約を結んだが、メジャー昇格は果たせなかった。

エンゼルス時代の2010年に挙げた17勝を筆頭に通算149勝、オールスター・ゲーム選出2度(2008年と2017年)などの実績を誇るサンタナだが、38歳と大ベテランの域に差し掛かっており、シーズン200奪三振を記録したときのような力強いピッチングはもはや見られない。ただし、豊富な経験を生かして巧みなピッチングを見せるようになっており、今オフのドミニカ共和国のウィンター・リーグでは5試合に先発して防御率2.61とまずまずの成績を残している。

ロイヤルズはブレイディ・シンガー、クリス・ブービッチといった若手の台頭やマイク・マイナーの獲得によって先発の頭数は揃っており、サンタナとのマイナー契約は故障者続出に備えた「保険」に過ぎない。メジャー昇格のチャンスはそれほど多くないが、2年ぶりのメジャー復帰を果たすことはできるだろうか。

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