記録更新は確実!? ゴルフの国内女子ツアーは新型コロナウイルス禍のため試合数が減少した2020年と21年を統合し、1つのシーズンとすることが決まっている。21年の試合がすべて順調に開催されれば、女王争いはイ・ボミ(32=韓国)が15年に記録したシーズン最高の獲得賞金2億3050万円を大きく上回ることになる。
今季はすでに14試合を消化。賞金ランキングトップの笹生優花(19=ICTSI)と2位の古江彩佳(20)は9000万円を突破した状態で、21年の初戦を迎える。
今後2人が全試合に出場し、現在と同じペースで賞金を積み重ねたとすると、総額は3億円を突破。7000万円で3位の原英莉花(21=日本通運)も2億5000万円を超える計算になる。
ちなみに15年のイ・ボミは37試合中32試合に出場して7勝、2位も7回あった。1試合あたりの獲得賞金は約720万円。今季の笹生の1試合660万円も、これに匹敵するハイペースとなっている。
試合数が大幅に違う両者を比較するのは多少無理があるかもしれないが、40年前、1981年に岡本綾子(69)は3230万円で賞金女王に輝いている。こうした時代を含めての最高賞金だけに、今季の記録にも価値はあるはずだ。
笹生は「もらえるのはうれしいけど、お金のためにやっているわけではないので」と賞金には無関心。古江は「子供のころから目標でした」とキャリアの目標の一つとして賞金女王を挙げる。
2人のルーキーのいずれかが、大記録とともに賞金女王を獲得するのか。先輩プロが意地を見せるのか。注目の新シーズンは3月に再開される。