【スピードスケート】5冠・高木美帆が北京五輪について言及「心配な面はある」

5冠達成の高木美帆は北京五輪への不安も口にした

スピードスケートの全日本選手権(北海道・明治北海道十勝オーバル)で前人未到の5冠を達成した平昌五輪金、銀、銅メダリストの高木美帆(26=日体大職)が30日、レース後の会見で2022年北京五輪について言及した。

国際スケート連盟(ISU)は先月、北京五輪の会場で来年2月に行われる予定だったスピードスケート世界選手権の北京開催を取りやめ、中国以外での開催を検討すると発表。選手たちが北京五輪前に会場のリンクで滑る機会を失った。

高木美は「プレ大会ができないってことは冷静に考えると結構厳しいというか、いろいろ北京の会場の状況を知らないってことは、五輪で戦うことを想定したときに、なかなか想定できる範囲が狭まってしまう。そういう面で心配な面はある」と表情を曇らせた。

ただ、メンタル面への影響はなく「それで左右されることはない。今は海外でも大会をしているので、そういう結果を見て刺激を受けながらスケートに取り組んでいる。モチベーションに関しては、心配になるようなことはないと思っている」と神妙に語った。

今後、新型コロナウイルス禍の影響で国内大会が中止となる可能性もあるからこそ「出られるときに出たいという思いがあった」と今大会は5種目にエントリー。多くの制限を強いられている中でも、最善を尽くしていく覚悟だ。

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