19歳・森敬斗は“ポスト梶谷”の期待大 細川、入江らDeNAの21年ブレーク候補は?

DeNA・細川成也【写真:荒川祐史】

高卒2年目の森敬斗は「1番・遊撃」として期待、イースタン打撃3冠の細川は外野の定位置奪取へ

今季リーグ優勝候補に挙げられながら2年ぶりのBクラスとなる4位に沈んだDeNA。エース今永昇太投手、タイラー・オースティン内野手らが故障離脱。9月上旬に優勝戦線から脱落し、10月中旬に4位転落してからは上位浮上することができなかった。

5年間指揮を執ったアレックス・ラミレス監督が20年限りで退任。来季の巻き返しへ新監督には三浦大輔2軍監督が昇格した。このオフに梶谷隆幸外野手、井納翔一投手と投打で活躍した主軸コンビが巨人へFA移籍。首位打者の佐野恵太内野手、ネフタリ・ソト内野手、タイラー・オースティン内野手ら主軸は揃うが、若手の突き上げは23年ぶりリーグVに欠かせない。ここではブレークが期待される選手たちをピックアップしていきたい。

◯森敬斗内野手(2年目、19歳)

桐蔭学園高から19年ドラフト1位でDeNA入り。新人だった今季はイースタンで58試合出場して打率.210、2本塁打、13打点だったものの、10月下旬に1軍デビュー。代打で巨人・ビエイラの154キロを左翼フェンス直撃の二塁打とするなど存在感を見せた。俊足で潜在能力も抜群。「1番・遊撃」、“ポスト梶谷”としても期待がかかる。

◯細川成也外野手(5年目、23歳)

16年ドラフト5位で明秀日立高からDeNA入りした。高卒4年目の今季はイースタンで主に4番を任され、13本塁打、53打点、出塁率.448。打撃3部門でタイトルを獲得した。1軍では今季19試合出場、打率.235、1本塁打、1打点にとどまったものの、ファームで経験を積んだ。将来のクリーンアップ候補として春季キャンプからアピールしたいところだ。

蝦名のプロ初本塁打がバックスクリーン直撃の豪快弾、入江&牧は開幕1軍入りが期待される

◯蝦名達夫外野手(2年目、24歳)

プロ1年目の今季は開幕1軍スタート。キャンプ序盤に負傷離脱したものの、6月の開幕にはチーム新人野手としては唯一の開幕1軍入りを果たした。6月下旬に抹消となったものの、9月上旬に1軍再昇格。代打でバックスクリーン直撃のソロ本塁打を放ち、初安打初打点をマークした。最終的に17試合出場して打率.143、1本塁打、1打点。外野手の定位置争いに割って入りたい。

◯入江大生投手(1年目、23歳)

作新学院高3年夏に3試合連続本塁打を放ち、今井達也投手(現西武)と共に全国制覇。明大進学後に投手に専念し、3年秋リーグ戦で防御率0.82をマークした。187センチと恵まれた体格で、直球の最速は153キロ。スライダー、カットボール、フォーク、カーブを織り交ぜる。まだまだ伸び代も期待できそうな右腕は、1年目から先発ローテーション入りが期待される。

◯牧秀悟内野手(1年目、23歳)

中大では昨春のリーグ戦で打率.400をマークして首位打者を獲得。昨夏には侍ジャパン大学代表に選出され、日米大学野球で4番を務めた右のスラッガーだ。3月上旬に三浦監督が率いたDeNA2軍とのオープン戦でも打力を見せつけた。今季チームは二遊間が固定されなかっただけに、1年目からチャンス十分。即戦力として定位置取りをアピールしたいところだ。

17年ドラフト3位の阪口皓亮投手は2軍でチーム2位タイの4勝、リーグ2位の防御率2.07をマーク。勝率.800はリーグ1位だった。プロ4年目となる宮本秀明外野手は今季イースタン3位の15盗塁。今季のチーム31盗塁はリーグワーストだったが、三浦監督のもとで才能を開花させる可能性もある。ベイスターズ一筋の生え抜き監督がどのような舵取りを見せるのだろうか。(Full-Count編集部)

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