1/100の映画評 特別編- 2020年に観た作品のベスト3を発表

年間に100を超える映画・ドラマ(連続シリーズを含む)作品を消費することから、1/100の映画評と名づけた連載ですが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による暗い影に覆われた中でも、良い作品はたくさんありました。その中から、とっておきの“今年(2020年)のベスト3“を発表します。

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第3位 : 『クイーンズ・ギャンビット』

[『クイーンズ・ギャンビット』| 64駒のマス目の中に安楽を求めた少女の挑戦。チェスの頂点を目指す女性プレーヤーを描いた連続ドラマシリーズ - dino.network | the premium web magazine for the Power People by Revolver,Inc.]

第3位はNetflixリミテッドシリーズとして公開された、チェスを主題としたスリリングな作品、『クイーンズ・ギャンビット』。

孤児院育ちの天才チェス・プレーヤー エリザベス・ハーモンの半生を描く、Netflixオリジナル作品。エリザベスを演じるのはアニャ・テイラー=ジョイ。
タイトルの“クイーンズ・ギャンビット(Queen's Gambit)”は、チェスの序盤戦における定石(オープニング、という)の1つ。本作が描いているエリザベスの生涯が8歳から22歳、つまり人生のオープニング時期であることとリンクしたネーミングなのだろうか。

第2位 : 『TENET テネット』

[クリストファー・ノーラン監督『TENET テネット』 順行・逆行の双方向に動く時間軸は「考えるな、感じろ」 - dino.network | the premium web magazine for the Power People by Revolver,Inc.]

第2位は、クリストファー・ノーラン監督の意欲作『TENET テネット』。
2020年で唯一 劇場で観た作品でもある。なかなかタイムリーに劇場公開時期に作品鑑賞ができない中で、この作品だけはなんとしてもINAX対応のデカい画面で観ることをこだわった。

“時間”の概念の破壊にこだわるクリストファー・ノーラン監督、渾身のスパイアクション。主人公を演じるのはデンゼル・ワシントンの長男 ジョン・デヴィッド・ワシントン。彼を援けるパートナー ニール役にはバットマン新作でブルース・ウェイン役を射止めたロバート・パティンソン。

第1位 : 『タイラー・レイク-命の奪還-』

[『タイラー・レイク -命の奪還ー 』 スピード感と巧みなカメラワークで魂を奪われる! - dino.network | the premium web magazine for the Power People by Revolver,Inc.]

僕にとっての2020年No. 1は、『タイラー・レイク-命の奪還-』。巣ごもりの1年であったことを反映してか、1位と3位は共にNetflix配信作品となった。

本作は、クリス・ヘムズワース主演、バングラディシュを舞台としたスーパーアクション映画。Netflix独占配信だ。
シンプルなストーリーで、ほぼ全編アクションが続く、ど直球な骨太作品であり、余計な伏線や設定がなく、ひたすらカタルシスとエキサイトメントを与えてくれるのが凄い。
映画とは、エンターテインメントとはこうあるべきというストレートな一本は、観ていない人は今すぐ観た方がいいだろう。

ちなみに、番外編としては、基本的に食わず嫌いを通してきた韓流作品にも今年は取り組んだ。同じNetflix配信の『 愛の不時着 』『 梨泰院クラス 』など数作品、およびアカデミー作品賞に輝いた『 パラサイト 』などだが、思いのほか楽しめたし、その完成度の高さも評価せざるを得ないと感じたことを告白しておく。

とはいえ、かつてなく高まっている韓流熱に巻き込まれるほどでもなく、2021年も基本的には欧米作品中心の消費を続けていくだろうことも宣言しておこう。

と言うわけで、今年(2020年)の映画・ドラマ作品の個人的ベスト3をご紹介した。来年(2021年)も良い作品に出会えますように。

皆様も良い一年をお過ごしください。

小川 浩 | hiro ogawa
株式会社リボルバー ファウンダー兼CEO。
マレーシア、シンガポール、香港など東南アジアを舞台に起業後、一貫して先進的なインターネットビジネスの開発を手がけ、現在に至る。

ヴィジョナリー として『アップルとグーグル』『Web2.0Book』『仕事で使える!Facebook超入門』『ソーシャルメディアマーケティング』『ソーシャルメディア維新』(オガワカズヒロ共著)など20冊を超える著書あり。

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