積極補強のパドレス 昨季41セーブのイエーツとの再契約を検討か

パドレスはこの数日だけでブレイク・スネルとダルビッシュ有をトレードで獲得し、金河成(キム・ハソン)と契約合意に達するなど、「打倒・ドジャース」に向けて積極的な補強を展開している。しかし、A・J・プレラーGMの補強はまだ終わっておらず、次なる補強ポイントに挙げられているのがブルペンだ。メジャーリーグ公式サイトでパドレスの番記者を務めるAJ・カッサベルは、パドレスが昨季41セーブを挙げたカービー・イエーツと再契約を結ぶ可能性があることを伝えている。

スネルとダルビッシュの獲得により球界トップクラスの先発ローテーションを形成することに成功したパドレスだが、絶対的クローザーが不在という弱点を抱えている。2019年にレイズで20セーブを記録したエミリオ・パガーンや今季自己最多の4セーブを挙げたドリュー・ポメランツといった候補はいるものの、可能ならば安心して抑え役を任せられるリリーバーをチームに加えておきたいところだ。

トレード市場にはジョシュ・ヘイダー(ブリュワーズ)、フリーエージェント市場にはリアム・ヘンドリクスやブラッド・ハンドといった大物クローザーもいるが、カッサベルによると、パドレスが今季終了後にフリーエージェントとなったイエーツと再契約を結ぶ可能性が残されているという。今季は右肘の故障でわずか6試合しか投げられなかったイエーツだが、昨季は60試合に登板して41セーブ、防御率1.19の好成績をマーク。復活すればこのうえなく大きな戦力となる。

インディアンスがハンドの来季オプションを破棄する前にウエーバー公示した際、他の29球団は今季のセーブ王を年俸1000万ドルで獲得できるチャンスがあるにもかかわらず、手を挙げなかった。よって、今オフは救援投手の価格が例年より下落することが予想されており、パドレスは故障明けのイエーツではなくヘンドリックスやハンドを手頃な価格で獲得できる可能性もある。プレラーは「打倒・ドジャース」を目指すチームの9回を任せる男として誰を選ぶのだろうか。

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